米金融資本主義の終焉ー驕れるアメリカは久しからず
★ここ数日、7連続くらいで、速射砲のように「黒騎士」さんから「サブプライム問題」に関する(素人の)私の投稿に対し、専門的な見地からコメントを頂きました。大変有り難うございます。スペースの関係で全部の載録は差し控えますが、我々門外漢の一般大衆にも分かりやすいと思われる2点を選び、以下に転載させて頂きます。読みやすいように、タイトルは、私の方でそれぞれ付けさせて頂きました。 <哲>
米サブプライムの毒が全身に回りつつある世界金融市場→米ドルの信用はどこまで持ちこたえるか?
<☆サブプライム問題は、恰も長屋暮らしの熊さん八さんに甘い囁きが『いい機会だから、長屋を出て新築の自宅を建てたらどう?』熊さん八さん『その日暮らしの俺達にローンを組んでくれるの?』その問いに『最初の金利は低くしてくれるよ。後で金利が上がるけど、その時には住宅価格が上がっているから、その分でカバー出来るよ』などと口説き落とす訳ですが、そもそも宵越しの金など持たない熊さん八さんです。期待した住宅価格が上がらず、金利上昇分を捻出できない、結果的に支払い不能となり手放すことになる訳です。
此処まではよくある話ですが、時代は江戸ではなくて21世紀の米国です。熊さん八さんの借金の証文が証券化され、他の証券と合成されて、高金利金融商品として世界中に販売されているのです。(まるでコシヒカリと事故米がブレンドされたような)状態ですから、誰が、どれくらい保有しているか分からない。特に金融機関が比較的多いので、短期金融市場ではお互いが疑心暗鬼になり、金の貸し借りが滞ることになり、最後の貸手である日銀などの中央銀行が短期市場に資金を供給しているのです。
日本のバブル崩壊後、ジャパン・プレミアムなる現象がありました。邦銀の信用が低下したからです。今回は世界的金融危機ですが、米ドルの信用がプレミアムにどの程度反映されるか注視したいと。(Posted by 黒騎士 2008年10月04日)>
「驕れる平家は久しからず」:豊かなアメリカー米金融資本主義の終焉!
<☆かつて自動車と言えば外車をイメージした時代がありました。国産車はショボイ、そんな感じでした。他にウィスキーもそうです。スコッチ、バーボン、ブランデーなど。バナナなど入院でもしない限り食べられない果物でした。テレビ放送が始まって55年、野球やプロレスも輸入娯楽です。日本人の生活は輸入品に価値を求めるものだったのです。
経済発展と共に輸入品への神話は崩壊しました。日本製品の高品質、それは国民性と言うより労働力の均一化、日本人のロボット化だったと。生きている人間に恰もロボットのようにベルトコンベア作業を強いた結果であると思います。
それで思い出すのが、子供の頃に公民館で見たチャッップリンの無声映画です。あの映画が創られたのは大恐慌時代ではなかったかと。
米国は産業が衰退。当然ながら貿易は赤字となりました。21世紀、米国を支えたのが金融だったと思います。主たる産業であるが故に、規制緩和を最も享受した、その産業の断末魔の叫びが聞こえているのです。80年代に生まれ90年代に成長し21世紀に輝かしい?活躍をした金融資本主義の終焉です。
哲さんに以前メールしましたが、奢れる者は久しからず、です。
『満ちてこそ忍び寄るぞえ月影の欠けるを知らぬ人の世なれば 』この歌は、私が世に出して初めて得た最優秀作品です。(Posted by 黒騎士 2008年10月04日)>
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