株の下落率50%は国家非常事態/与謝野氏の動向

代表:岩井哲

2009年02月22日 17:14

黒騎士さんのコメント 2月22日より

 ☆証券市場の下落率が半年余りで50%、これは国家非常事態であると書きました。驕り浮かれた資本家に見えざる神の鉄槌が下されたと言えます。

 ☆さて、政治の世界は自民党が自ら破綻の道を選択しているとしか見えません。言わば不都合な選択ですが、恰も崖に向かって集団で突き進むネズミの様にも思えます。個別には不都合な選択から距離を置く代議士も出て来ました。渡辺さんは離党する、小泉チルドレンの一部は公然と執行部を批判するなどですが、これは小泉発言に触発されたものです。小泉さんは来るべき政権交代を睨みつつ、自民党から分裂した新自民党(仮に新民党とします)に参加する人々に踏み絵を求めたのではないか?誰が、何人が踏むかです。最近、意外にも与謝野さんの発言に重大な変化があります。元証券マンの直感でしかありませんが、ここに至り彼は麻生政権のみならず自民党にも見切りを付けたのではないか?という予感です。

 ☆経済の先行きに極めて危機感を抱いているのは当然ながら、彼は囲碁の有段者でもあり、もはや自民党という石の断点をリカバー出来ないと悟ったのではないか。なるほど!現在の盤上(自民党の)は鶴の巣篭もり?か、もしくは石の下となっている!と。もっとも、これは下手の横好きである私の岡目八目なのですが。

 ☆現下が国家非常事態であり、来たる総選挙の結果に拘わらず挙国一致内閣であるべきです。現実主義の小沢さんは野党となった自民党の一部を取り込んで政策をリードすべきですし、恐らく彼の青写真に含まれているのではないかと推察しています。与謝野さんはその風向きを肌で感じたのかも知れません。その意味では一流の政治家でしょう。

 ☆かつて東大生が愛読し、ブームとなった坂口安吾の堕落論(私も中学三年の時に読みました)にいわく、『堕ちよ!とことん堕ちたその中にこそ、人間は神を見い出す』自民党政権の堕落、その先にこそ、本来あるべき政治の姿を、政治家も国民も見い出すのかも知れません。



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