2009年05月15日
「渾身の適時打」:小沢代表辞任への最も的確な評価ー橋下知事
☆橋下府知事 小沢民主党代表辞任は「渾身の適時打」 5月11日 産経新聞
【橋下日記】(11日)
5時32分 民主党の小沢一郎代表の辞任表明を受けて、報道陣の取材に応じる。「勝負をかけていた決戦の前に、自ら身を引かないといけないのは無念だったでしょうね」と推し量り「府民の声や僕の政治感覚から、代表を続けたままでの選挙は厳しいと思っていた。渾身(こんしん)の適時打だと思う」。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090511-00000659-san-soci
★小沢氏辞任以来、マスコミを通じて実に多くの評者がコメントを発してきたが、それらの中で最も的確な評価は、大阪・橋下知事の上記の一言であった。その他、凡百のコメントは、いずれも的を射ていないし、また麻呆首相は、事態の本質を掴み得ぬまま、困惑に満ちた表情で、要領を得ない以下のコメントを発したのみであった。
☆小沢代表の辞任、理解できぬ=麻生首相 5月11日 時事通信
麻生太郎首相は11日夜、民主党の小沢一郎代表の辞任表明について「党首討論の2日前にいきなり辞めるということになったので、正直驚いた。何の理由で辞めるのか、よく分からない」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
首相はまた、「何について責任を取ろうとしたのか。党内事情の説明はあったが、党内事情とは選挙事情ということなのか。国民としてみれば疑問が残る」と小沢氏を批判。
★小沢氏は今回、自分の職責をよく果たした。能う限りのことをあの逆風下でよくなし得たと、後世の歴史家は、そして国民は高く評価するのではないだろうか。あとの衆院選のことを考えれば2ヶ月くらい前というギリギリのタイミングで、かつ「敵失」に舞い上がる麻呆首相ー自公政権が、舞い上がりすぎて簡単には地表に下りて来れないようなタイミングまでギリギリに引き付けた上での、まさに絶妙のタイミングで、小沢氏はその「辞任カード」を見事に切りおおせたと言えよう。もうこれからでは、「麻生下ろし」も容易ではない局面に政局は到達している。鳩山氏であろうと岡田氏であろうと、政策面はむろんのこと、かの麻呆首相に比べれば、人物は格段に上である。さあ、自公政権はどのような判断ー対処を繰り出してくるのか?見ものである。
★それと、見逃してはならないのは、上記の最も的確なコメントを発したのが、他ならぬ橋下知事であったという点である。この一事において、橋下知事は、その非凡な(小泉元首相にも匹敵し或いはそれを上回る)政治センスを披瀝し得た。政治信条ー政治的立場を越えた、あの見事な(上杉謙信が「敵に塩を送った」故事を彷彿させる)コメントは、今後橋下知事が、遠からず国政の舞台で大きな働き・役割をするに至るであろう器であることを予感させるものであった。 <哲>
【橋下日記】(11日)
5時32分 民主党の小沢一郎代表の辞任表明を受けて、報道陣の取材に応じる。「勝負をかけていた決戦の前に、自ら身を引かないといけないのは無念だったでしょうね」と推し量り「府民の声や僕の政治感覚から、代表を続けたままでの選挙は厳しいと思っていた。渾身(こんしん)の適時打だと思う」。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090511-00000659-san-soci
★小沢氏辞任以来、マスコミを通じて実に多くの評者がコメントを発してきたが、それらの中で最も的確な評価は、大阪・橋下知事の上記の一言であった。その他、凡百のコメントは、いずれも的を射ていないし、また麻呆首相は、事態の本質を掴み得ぬまま、困惑に満ちた表情で、要領を得ない以下のコメントを発したのみであった。
☆小沢代表の辞任、理解できぬ=麻生首相 5月11日 時事通信
麻生太郎首相は11日夜、民主党の小沢一郎代表の辞任表明について「党首討論の2日前にいきなり辞めるということになったので、正直驚いた。何の理由で辞めるのか、よく分からない」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
首相はまた、「何について責任を取ろうとしたのか。党内事情の説明はあったが、党内事情とは選挙事情ということなのか。国民としてみれば疑問が残る」と小沢氏を批判。
★小沢氏は今回、自分の職責をよく果たした。能う限りのことをあの逆風下でよくなし得たと、後世の歴史家は、そして国民は高く評価するのではないだろうか。あとの衆院選のことを考えれば2ヶ月くらい前というギリギリのタイミングで、かつ「敵失」に舞い上がる麻呆首相ー自公政権が、舞い上がりすぎて簡単には地表に下りて来れないようなタイミングまでギリギリに引き付けた上での、まさに絶妙のタイミングで、小沢氏はその「辞任カード」を見事に切りおおせたと言えよう。もうこれからでは、「麻生下ろし」も容易ではない局面に政局は到達している。鳩山氏であろうと岡田氏であろうと、政策面はむろんのこと、かの麻呆首相に比べれば、人物は格段に上である。さあ、自公政権はどのような判断ー対処を繰り出してくるのか?見ものである。
★それと、見逃してはならないのは、上記の最も的確なコメントを発したのが、他ならぬ橋下知事であったという点である。この一事において、橋下知事は、その非凡な(小泉元首相にも匹敵し或いはそれを上回る)政治センスを披瀝し得た。政治信条ー政治的立場を越えた、あの見事な(上杉謙信が「敵に塩を送った」故事を彷彿させる)コメントは、今後橋下知事が、遠からず国政の舞台で大きな働き・役割をするに至るであろう器であることを予感させるものであった。 <哲>