2008年07月19日

「臭い物に蓋」か?鹿県教員採用「事前連絡」疑惑 

 ☆7月19日の「南日本新聞」は、以下の記事を伝えました。
 <鹿県教員・職員採用合否連絡 県議14人「依頼した」

 鹿児島県の教員や一般職員採用試験に関して、少なくとも14人の県議会議員が特定の受験者の合否結果を連絡するよう事前に県教育委員会や人事委員会に依頼、個別に回答を受けていたことが18日、南日本新聞の調べで分かった。いずれの議員も「口利きはしていない」としている。県議54人中、同日取材できたのは50人だった。合否連絡を依頼した14人のうち11人が当選3回以上。依頼回数は9人が「複数回」と答えた。大半が「合格通知の郵送直後に連絡を受けた」と語った。ある議員は「教員、一般職員とも10年以上前から依頼していた」と話した。別の議員は「県職員の合格発表直前に教えてもらうのは長年の慣例」と証言した。
 支援者から求められたケースが大半。複数の県議が、採用の口利きを頼まれたという。「口利きを断った上で、ぎりぎり許される範囲との判断で、支援者に合否を早く伝えた」と話す議員もいた。依頼方法は「県教委を訪ね教職員課長か課長補佐に頼んだ」「面識のある関係者によろしくと言った」など。ある議員は「結果的に当局にプレッシャーをかけた。反省している」としている。
 県議への合否連絡について、県教委は17日の南日本新聞の取材に対し、「複数の県議に対し少なくとも数年来行っていた」と説明していた。中野健作教職員課長は18日、「調べたのは2006年以降」としており、現時点でそれ以前を調べる予定はないという。>

 ★県議54人中、少なくとも14人が、「口利きはしていないが、事前の合否連絡を依頼した」とのことである。昨日来書いているが、一体何のために結果を事前に(而も、僅か1~2日前に)知る必要があるのか、教える必要があるのか、一般市民にはまるで分からないということである。「県職員の合格発表直前に教えてもらうのは長年の慣例」と言うが、何故そんなことが「長年の慣例」となり得たのかの解明抜きに、「慣例」だから問題ない、認めろというのは全く筋が通らないのではないか。

 ★「口利きを断った上で、ぎりぎり許される範囲との判断で、支援者に合否を早く伝えた」と話す議員もいた、とのことであるが、これでは「早く伝えることの」メリットは何か、との疑問には全く答えられないだろう。だったら、そんなムダなこと、止めればいいではないか。受かる者は受かる、落ちる者は落ちる、というのが、古来代わらぬ「試験」というものの宿命ではないか。その「宿命」から逃れ、自分だけは自分の家族だけは例外でありたい、と願うのはエゴであり、そんなモノが大手を振ってまかり通る社会を作っては、底なし沼の腐敗に陥るしかないだろう。

 ★マスコミの突っ込みもやや甘過ぎるのではないか?中野健作教職員課長は、何故2006年以前を調べることを「拒否」するのだろうか?全てをとことんオープンにやって貰いたいものである。何か、「臭い物に蓋」の臭いを感じるのは私だけだろうか?  <哲>



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Posted by 代表:岩井哲 at 12:14│Comments(0) │鹿児島のこと
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