2008年06月28日

どこまで続くヌカルミぞ!「年金記録不明」の闇

 6月27日の「時事通信」は以下の記事を配信しました。

 <社会保険庁は27日、年金記録漏れ問題に関し、過去の厚生年金記録が正確にコンピューターに入力されているかどうかをチェックしたサンプル調査の結果を公表した。全国の社会保険事務所にマイクロフィルムで保管している被保険者名簿などの記録から1万9979件を抽出し、コンピューター上の記録と突き合わせたところ、1.4%に相当する277件で内容が一致しなかった。
100件に1件を超える確率で入力ミスが見つかったことで、単純計算では約560万件のミスがあることになり、年金支給漏れが 大量発生している恐れがある。基礎年金番号に統合された年金記録自体の信頼性が問われるのは必至だ。

 具体的には、加入・脱退の年月日や標準報酬が、被保険者名簿などに記載されている内容と異なるケースが215件、被保険者名簿などの内容が全く入力されていなかったケースが48件あった。このほか、名前や生年月日などが一部違っているものが18件(一部は他のケースと重複)あった。 こうした入力ミスは年金額に影響するため、支給漏れが大量に発生している恐れがある。マイクロフィルムで保管している被保険者名簿など約4億件に、今回の入力ミスの割合である1.4%を単純に掛けると、厚生年金の入力ミスは約560万件に上る計算だ。> 

 ★以前の基礎年金番号5000万件の記録不明に加え、新たに厚生年金の560万件が記録不明とは!国民は、またもや、驚きを通り越して呆れ果て、怒りを通り越して唖然・呆然なすところを知らずの体である。一体全体、どこまで「記録不明」が続けば気が済むというのだ。国民を馬鹿にするにも程がある、というものではないか!

 6月27日の「産経新聞」以下の記事を掲載しました。

 <舛添要一厚生労働相は27日午前の会見で、厚生年金記録のサンプル調査結果について「やはり1%を超えるのは多い。社会保険庁のこれまでのデータ管理がいかにずさんだったかを如実に示している」と述べ「改めて国民の皆さんにおわびしたい」と陳謝した。最後の1人まで正しい年金を支払う」との政府公約の実現可能性に対しては「公約ができるか、できないかを議論する段階ではない。今は約束したことを全力を挙げてやることが政府の役割だ」と強調した。>

 ★分かりやすく言えば、彼は、「公約が守れるか」どうかは問題ではない。「エンドレス」の努力を続ける「決意」だ・・・とテレビの記者会見では述べていた。最早、「開き直り」を通り越している。国民は、舛添厚労相の「陳謝」や「決意」はもう聞き飽きた。そもそも、悪い奴は「一人残らず牢屋に入って貰う」という勇ましい啖呵を聞いたのはそう昔のことではない。その後、一体誰が牢屋に入ったというのか?一人もはいってはいない。社保庁トップクラスの大物たちはましてやだ。その場限りの言い逃れ、見え見えの芝居はもういい加減やめてくれ!
 
 6月27日の「産経新聞」は以下の記事を掲載しました。

 <厚生年金が、100件に1件以上ものミスがあることが明らかになったことで、年金記録紛失問題は新局面に入った。社会保険庁は追加対応策として、手書き台帳とオンライン記録の照合を打ち出したが、実際の運用は2年後で、申請者だけが対象という消極的なものだ。手書き台帳に判読困難な記録も多数含まれていることも確認され、対応策そのものの有効性にも疑問の声が出ている。(桑原雄尚) 「1%を超えたのは多い。社保庁のずさんなデータ管理を如実に示している」。舛添要一厚生労働相は27日の記者会見で陳謝した。 厚生年金のミスについては、総務省の年金記録確認第三者委員会に持ち込まれており、その存在は確認されていた。しかし、1・4%にも上ることは社保庁にとっても「想定外」で、年金記録紛失問題を「国民年金加入者の問題で、自分とは無関係だ」と思っていたサラリーマンに不安が広がることも予想される。>

 ★舛添個人が「陳謝」して済むような問題では決してない。多くの国民が、老後食えるか食えないのかの瀬戸際なのである。
「社保庁にとっても「想定外」」と言うが、社保庁の「想定能力」などこの間、誰も期待してはいないのである。君達は、ひたすら目の前の現実=資料と取り組み、正確なデータを出して欲しいのである。だが、ことここに至ってはもう期待薄か?!

 ☆以上の問題は、生活保護の老齢加算・母子加算廃止と同根であり、国民軽視ー弱者イジメの自公政権の究極の姿である。こんな状況下で、福田首相をはじめ、政府・自民党の一部政治家達が、「消費税アップ」をあたかも既定方針のように語りはじめている。冗談も休み休み言うがよい。年金記録問題ー生活保護加算廃止問題ーガソリン代・諸物価高騰の只中で、「消費税アップ」を図ろうなど、笑止千万という他はない。やれるものならやってみろ!と叫びたい。

 



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Posted by 代表:岩井哲 at 22:27│Comments(0) │日本の事
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