2008年07月03日

物価狂乱上昇に歯止めはかからないのか?

 6月末に発表された「5月の消費者物価指数」は、前年同月比1.5%の上昇だった。今年中に1.7%まで上昇すると言われている。年収600万円の世帯で、約6万円の負担増と今は言われているが、果たしてどこまで行くか、誰にも分からない。

 ★今年1月からの主な物価上昇を、以下に列挙してみたい。
・カップ麺(日清食品・東洋水産など)ー10~15%/・インスタントコーヒー(ネスレ)ー11%/・菓子類(明治製菓・不二家など)ー12~15%/・ビール(キリン・サッポロなど)ー3~5%/・味噌(マルコメ・ハナマルキなどー10~15%/・ちくわなど練り製品(紀文・マルハニチロなど)-10~25%/・チーズ、マーガリン(雪印乳業・明治乳業など)-8~33%/・アイスクリーム(ロッテなど)-8~20%/・パスタ(日清フーズなど)ー15~30%/・食用油(日清オイリオグループなど)-10~40%/・しょうゆ(キッコーマン・ヤマサなど)-11%/・香辛料(ヱスビーなど)-5~10%/・パン(山崎パンなど)-8~30%/・マヨネーズ(味の素など)-6~14%/・ブランド卵(JA全農)-1パック30円(約10%)/・ウィスキー、ブランディー(サントリーなど)-3~13%/・柿ピーなど米菓子(亀田製菓など)-4~9%/・いいちこなど焼酎類(三和種類)-平均8.7%/・紅茶ティーバッグ(ユニリーバ・ジャパン)6.6%/・コーヒーなど(ドトール)-10~30円/・ギョーザ一皿(餃子の王将)-21円(以上、7月2日付け「日刊ゲンダイ」より)

 ●とどまるところを知らない狂乱的な物価上昇は、しかしまだ序曲に過ぎないと思われる。原油高→ガソリン上昇、小麦などの穀物高など連鎖反応はどこまで及ぶか分からない。5月ごろ、この物価上昇にガソリン値上げによって、しっかり弾みを付けてくれたのが、福田政権である。その罪は限りなく大きい。

 ●この物価上昇の大元をなしている原油高は、一体なぜ惹起されたのか?それは意外なことに、日本発だと言われる。1999年~2006年まで7年間続いた「ゼロ金利政策」により日銀が提供した巨額資金が悪名高い投機マネー(OPECのオイルマネー&中国の外貨準備高&ヘッジファンドなど計数兆ドルの資金の総称が投機マネー)に化け、それが世界市場を荒らしまわり、巡りめぐって今や「原油高」「穀物高」に形を変え、日本国民ー世界の人々を苦しめているのである。アメリカの経常赤字がオイルマネーや中国の外貨準備高を潤わせ、それをフ金融政策面からバックアップしたのが日本の「ゼロ金利政策」だったのである。つまり日本発の投機マネーが世界市場を攪乱し、全世界の人々の生活を困窮に陥れているのである。この流れを促進し「投機マネーの暴走」を招いた前日銀福井総裁や小泉・竹中ラインは、「罪万死に値する」と言わなければならない。 <哲>



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Posted by 代表:岩井哲 at 16:44│Comments(0) │日本の事
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