2008年06月18日

派遣社員・本社員、企業の究極の目的

私も若い頃、ある大手訪問販売会社のマネージャー育成研修会に参加したことが有りましたが、「企業の究極の目的は、利益を追求する事にある。」と教え込まれました。

確かに企業は利益を挙げて存続する必要が有りますが、その利益はあくまでもそこに働く人間(経営者・役員・労働者)皆の為に必要なので有って、企業の利益ををその3者の内のどちらか一部のものだけに傾けよう言う考えが起こることが間違いの基だと思います。

企業の仕組みは、立場的に経営者や役員の決定権が強いのですが、実際の仕事を進めていく労働者をないがしろにしていった企業は、いづれは社会競争の淘汰を浴びて潰れて行く運命に有ります。早いか遅いかの違いは有りますが、必ずそうなっているようです。

始まりは、取るに足らない小さな物(個人)が寄り集まって実に効率的な仕組み(中小企業)が生まれて、成長を繰り返していづれは完成形(上場企業)に成るのですが、完成してしまうと仕組みつくりを行った当初の経営者や役員の組織力が勝ってしまうのです。

始めは個々の皆の為に始めた事業だったはづが、安定経営と成ったときに、実は個々の存続のためではなくその組織が生き残るためには、個々を犠牲にする事も厭わないという哲学まで出来てしまうのです。 つまり、ここに落とし穴が有って、その時々の立場上の強者が弱者を駆逐する関係が始まった時に、その組織の終焉へのエントロピーが始まる分けです。 凡そ人の集団である国の仕組みも似ていると思います。

資本主義だろうと社会主義(共産主義)だろうと、一部の特権を守る方向に働き出した時に崩壊が始まりいづれは国が滅びます。 私たち庶民は、会社を守るように国を憂え国を守る事はもちろんですが、一人の自然人として生き抜くことにも責任があります。 その為にも、派遣社員だろうが正社員だろうが、自分の生存権や夢や目標達成の為に、個人的に努力して生き抜く必要が有ると思います。

理想的な企業経営を出来るような、新しい日本経済のリーダーとして名乗りを上げる人財も欲しいと思います。 又、私たちが暮らす為の地方自治や国家の政治を司る代議員の選挙には、責任を持って適任者を選出する必要が有ると思います。

社会的な違法行為や一部の為の利益供与に走るような代議員に票を投じるのは、
好い加減に止めようでは有りませんか。

自分が生きるために暗闇に巣を作るシロアリの様に、
大黒柱を食いつぶす様な「人罪」を見抜く力を持ちましょう。 <風>



同じカテゴリー(時事寸評)の記事画像
地球温暖化と日米のトップリーダー
洞爺湖で(環境)サミット開催中!
最近は医療制度崩壊のニュースが多い
同じカテゴリー(時事寸評)の記事
 民主党は危機管理を急ぐべし/世界経済は「魔女の大鍋」 (2009-03-08 21:08)
 光と蔭で相場は成立/小沢氏秘書逮捕に民主党は英断を! (2009-03-04 04:52)
 黒騎士さんの推察に同感/保守・革新の戦いを超えた (2009-02-22 18:45)
 株の下落率50%は国家非常事態/与謝野氏の動向 (2009-02-22 17:14)
 千載一遇のチャンスを逃しかけた小沢民主党 (2009-02-20 13:58)
 トラックバック有り:「小沢民主党の情けない・・・」 (2009-02-17 18:32)

Posted by 代表:岩井哲 at 18:27│Comments(0) │時事寸評
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
派遣社員・本社員、企業の究極の目的
    コメント(0)